浜松町を知る
浜松町、大門の歴史
かつて海岸であった浜松町は、慶長8年(1603年)頃から埋め立てられ、そこに徳川将軍家との深いゆかりを持つ増上寺の関係者が移り住むようになり、町が形成されていった。
その頃は、増上寺の代官“奥住久右衛門”が名主を兼ねていたため、「久右衛門町」と呼ばれていたが、元禄9年(1696年)に静岡県浜松出身の“権兵衛”が名主となってから「浜松町」と名のるようになる。
昭和22年(1947年)、港区に所属し「芝浜松町」となり、昭和47年(1972年)に「芝」の冠称が削除され、現在の「浜松町」となる。
また、増上寺から浜松町駅に向かって歩くと見えてくる大きな門は増上寺の総門・表門にあたり、これが「大門」の地名の由来となっている。
今も東京に残る江戸初期の大名庭園
浜松町駅から徒歩1分、大門駅から徒歩3分とビジネス街の印象が強い街の中に、今なお東京に残る江戸最古の大名庭園「旧芝離宮恩賜庭園」がある。
回遊式泉水庭園の特徴をよくあらわし、池を中心とした地割りと石割は江戸の造園技術を垣間見ることができる優れた庭園で、1979年には文化財保護法による国の「名勝」に指定されている。
浜松町の現在
大きくそびえ立つ浜松町のシンボルでもある「世界貿易センタービルディング」は、JR(山手線/京浜東北線)浜松町駅・東京モノレール浜松町駅、都営地下鉄(浅草線/大江戸線)大門駅と直結している。
ここから、東京の玄関とも言える「東京駅」まではJRで約6分、「羽田空港」までは東京モノレールで約16分、都内への移動はJR、都営地下鉄の2路線が利用できる。
オフィス街である浜松町だけに国内のみならず海外へのアクセスにおいても、利便性の高さは群を抜いていると言えるだろう。
浜松町の街並み
浜松町はオフィスビルの立ち並ぶビジネスエリアであるため、駅前を中心に平日のランチから仕事終わりの居酒屋まで幅広いジャンルの飲食店が営業している。また、出張で訪れたビジネスマンや東京観光に来た旅行者が宿泊するビジネスホテルが多い街でもある。世界貿易センタービルディングや浜松町ビルディングなどの高層ビルが立ち並んでいる一方で、旧芝離宮恩賜庭園や浜離宮恩賜庭園、芝公園といった歴史や自然を感じられる場所があるのも魅力的だ。2019年には日本生命浜松町クレアタワーが開業するなど商業施設も充実している。
「浜松町の将来像と不動産投資との関係」
浜松町の未来
浜松町のシンボルともいえる世界貿易センタービルディングの建て替えが2026年、東京モノレール浜松町駅の建て替えが2029年に計画されている。
これにより駅前エリアの利便性が向上し、駅周辺エリアでも大規模な再開発が計画されていることから、広域的に魅力のある街としてますます利用者が増加する見込みだ。
ビジネスエリアであると同時に他の都心ビジネスエリアへのハブである浜松町は最大のアクセスポイントとして今後も利用されていくことだろう。
今後、少子高齢化の加速に伴い人口減少が懸念されているだけに、不動産は将来を見据えた立地選びがさらに重要になる。
抜群のアクセスの良さを誇る浜松町はすでに人気エリアであるが、浜松町駅前のステーションコア計画や文化芸術ホール(仮称)の整備など10年単位で再開発が複数控えており、更なる進化を遂げる浜松町はあらためて評価されるに違いない。
誰もが、不動産投資物件を持てたらと思う街だ。
浜松町周辺の家賃相場
浜松町周辺の家賃相場に関しては以下を参考にしてください。
(2022年6月3日現在)
間取り | 家賃 |
ワンルーム | 13万9,000円 |
1K | 11万1,000円 |
1DK | 13万7,000円 |
1LDK | 23万円 |