目白エリアとは
学習院大学、川村学園、日本女子大学など、多くの教育施設がある目白エリア。文教地区でありながら、いわゆる学生街らしい喧騒はない。
俳人松尾芭蕉がかつて住んでいた関口芭蕉庵、大正昭和にかけて活躍した洋画家佐伯祐三のアトリエ記念館、ロマネスク様式を取り入れた聖公会教会の目白聖公会など、文化と歴史の薫りが漂う閑静なエリアだ。
目白という名前の由来には諸説ある。
江戸時代、この地にいた白い名馬に由来するという説、かつて徳川家の狩猟場だったこのエリアで狩りをしていた三代将軍家光が、目黒にあやかりこの地の名前を目白と決めた説。
また、目白不動尊に由来するという説もある。
目白不動尊は「江戸五色不動」のひとつで、江戸五色不動には「江戸に結界をはり江戸を守る目的があった」という伝説がある。
目白エリアにどこか厳かな雰囲気があるのは、もしかするとそのためなのかもしれない。
生活利便性が高く、多くの著名人が住んでいたエリア
目白エリアは広く高級住宅地で占められている。
北側には鬼子母神で有名な雑司ヶ谷、神社仏閣が多い南池袋、西側には閑静な住宅街の広がる下落合が位置する。 また山手線で一駅のところに池袋駅があるため、閑静な住宅街ながらショッピングモールや繁華街へもすぐに繰り出せるなど生活利便性も良好な、都内屈指の人気エリアである。
目白エリアは数多くの著名人が住んでいたことでも有名で、古くは神田川の改修工事に携わった松尾芭蕉の旧居跡や、明治の元勲山縣有朋(やまがたありとも)の屋敷であった椿山荘がある。
賀陽宮家の邦寿王邸や、五摂家筆頭の近衛家である近衛篤麿の邸宅もあった。
また旧華族の子弟が集った旧学習院昭和寮があり、2019年4月30日に退位された上皇である明仁様もこちらに居住していた。
目白駅周辺の環境
JR山手線目白駅を出た目の前に学習院大学がある。
皇室が通うこともある気品のある大学であり、そのためか駅周辺の環境もどこか上品な雰囲気が漂う。
また目白駅の西側には自然が豊かな「おとめ山公園」がある。
かつてこの地が徳川家の狩猟場だった現在は湧水や池、斜面樹林地のある自然豊かな公園として地元民の憩いの場となっている。
目白町民の憩いの場としておとめ山公園と双璧をなすのが、「目白庭園」だろう。
日本的な自然に対する思想を反映させた日本庭園であり、園内中央の大きな池の水際に配された赤鳥庵が有名である。
回遊式の園路となっており、大都会の喧騒から隔絶された自然の美しさを十二分に満喫できる庭園だ。
これらの上品で文化的な雰囲気を持つ目白駅周辺地域は、都内屈指の繁華街がある池袋駅と学生街である高田馬場駅に挟まれた、心安らぐ「安住の地」であると言えるだろう。
不動産投資の観点から見た目白
上で紹介した通り、目白エリアは文教地区でありながら学生街のような騒がしさや雑っぽさがない。
自然が感じられる落ちついたエリアであり、居住に適した地域だといえる。
また池袋や新宿などの大都会へも山手線で一本、それぞれ5分程度で行けるなど、利便性にも優れているのもポイントだ。
これらの特徴から、ファミリー層が多く居住している。
居住エリアとして人気の高いエリアだからこそ、今後も賃貸需要を保ち続けていくことだろう。
目白周辺の家賃相場
目白周辺の家賃相場に関しては以下を参考にしてください。
(2022年6月3日現在)
間取り | 家賃 |
ワンルーム | 7万7,000円 |
1K | 9万4,000円 |
1DK | 12万6,000円 |
1LDK | 15万4,000円 |