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横浜中華街周辺を紹介~石川町(元町・中華街)駅から散策~

横浜が開港してから、山手エリアに外国人居留地が形成され、上海、香港との間の定期船航路が利用され始めると、中国人貿易商たちが往来。そこに中華会館や中華学校などが設立され、横浜中華街と原型となりました。
終戦直後に焼野原になり治安も悪化していた中華街を、1953年に横浜市と横浜商工会議所が「チャイナタウン復興計画」を策定し、徐々に復興や宣伝が始まりましたが、本格的に中華街がグルメタウンとして人気が出たのは1970年代になってからです。

その後、1980年代に中国ブームが起こって中華街が賑わい、中華料理店は、2000年には200軒を超えるほどに増えました。現在では、雑貨店、お土産店なども含めると600軒を超える店舗で賑わっています。

目次

横浜中華街の最寄り駅
石川町(元町・中華街)駅
横浜中華街の牌楼(門)
2つのパワースポット「横濱関帝廟(かんていびょう)」と「横濱媽祖廟(まそびょう)」
600軒以上が連なる中華街
雰囲気漂う中華街の脇道
元町・中華街周辺の家賃相場
まとめ

横浜中華街の最寄り駅

横浜中華街に行く最寄り駅は、いくつかありますのでご紹介します。

・ 「元町・中華街駅」(横浜高速鉄道みなとみらい線):徒歩3分程度
・ 「石川町(元町・中華街)駅」(JR東日本根岸線):徒歩5分程度

そのほかにも「関内駅」(JR東日本根岸線、横浜市営地下鉄)、「日本大通り駅」(横浜高速鉄道みなとみらい線)からも徒歩で行くことができます。

今回は、石川町(元町・中華街)駅から、横浜中華街の周辺を紹介します。

石川町(元町・中華街)駅

石川町(元町・中華街)駅は、JR東日本の根岸線の駅で、もともとは「石川町」の名称でしたが、2016年に「元町・中華街」の副名称が加えられました。
横浜駅から約7分の好立地で、東京都内の主要駅にも以下の時間で着くことができます。

各主要駅への所要時間
・川崎駅: 約20分
・品川駅: 約28分(横浜駅からJR東海道本線を利用)
・東京駅: 約37分(横浜駅からJR東海道本線を利用)
・新宿駅: 約47分(JR湘南新宿ライン快速を利用)

駅の出口は、中華街方面の北口、元町方面の南口の2ヶ所になります。

今回は、中華街方面の北口を出て横浜中華街を紹介します。
北口を出て少し歩くと中華街の象徴である牌楼(門)のひとつ「西陽門」があり、その先の「延平門」から中華街に入れますが、今回は中村川沿いに少し歩くと見えてくる「朱雀門」から入りたいと思います。

北口を出て中村川に沿って少し歩くと左手に「朱雀門」が見えてきます。

「朱雀門」を入って南門シルクロードに入ると、そこから横浜中華街が広がります。

横浜中華街の牌楼(門)

まずは、横浜中華街でよく見かける門(牌楼)についてお話しします。
正式には門ではなく牌楼(ぱいろう)と呼びます。
東西南北にそれぞれ位置する4基の牌楼とそのほかの6基の牌楼、中華街には全10基の牌楼があります。

牌楼は中国の風水思想に基づいて建てられた門で、外部より邪が入ってくことから守り、街に繁栄と平安をもたらす意味があります。

東に位置する「朝暘門」は海側からの入口に位置するテレビなどでもおなじみの門です。西には「延平門」、南には「朱雀門」、北には「玄武門」が、そのほか「天長門」「市場通り門(2基)」「善隣門」「地久門」「西陽門」があり、それぞれの守護神が邪や厄災から街を守っています。

地久門

市場通り門

2つのパワースポット「横濱関帝廟(かんていびょう)」と「横濱媽祖廟(まそびょう)」

中華街の中には、2つの大きな中国寺院「横濱関帝廟(かんていびょう)」と「横濱媽祖廟(まそびょう)」があります。2つの寺院ともパワースポットとして知られています。

横濱関帝廟(かんていびょう)

関帝廟は、横浜開港後の1871年に建立され、中国三国時代の蜀漢の武将「関羽」が祀られています。関羽は武人としてだけではなく、帳簿を発明したという伝説があり、そのため、関帝廟は、商売の神様“財神”として信仰されています。
神筈(しんばえ)という神具を使った中国式のおみくじは、よく当たると評判のようです。

横濱媽祖廟(まそびょう)

媽祖廟は、航海や漁業の守護神の女神である媽祖(まそ)が祀られ、天后宮(てんごうきゅう)とも呼ばれています。中央に祀られているのは媽祖ですが、媽祖廟にはそれ以外にも、縁結びの神様、子宝の神様、学問の神様など、多くの神様が祀られ、多くのご利益があると言われています。

また、関帝廟と同じく、神筈(しんばえ)使った中国式のおみくじもあり、こちらも評判のようです。

600軒以上が連なる中華街

ひとたびメイン通りを歩くと、中華料理店を中心とする店舗が連なり、平日でも多くの人で賑わっています。

中華街の中華料理店で必ずと言っていいほど名前が挙がるのが、萬珍楼と聘珍楼です。
2つとも広東料理の名店として知られ、横浜中華街の顔とも言える高級中華料理店です。

萬珍樓本店は、横浜開港後の明治25年に創業、130余年の歴史を持ち、明治、大正、昭和、平成、令和と、創業以外変わることないおもてなしで親しまれています。全館バリアフリーとなっていて、「ここにいけば安心」と太鼓判を押せるお店です。入口を入るとお土産用の食品が並んでいて月餅の種類も豊富です。

萬珍楼ホームページ

日本最古の中華料理店として知られる聘珍樓横濱本店。創業は明治17年です。個室のゆったりとした空間は、中華街の喧騒が嘘のようで落ち着いて広東料理を楽しめます。
残念ながら、移転のため、2022年5月15日で聘珍樓横濱本店が一旦閉店となりますが、新店舗での再開を楽しみにしましょう。尚、聘珍楼の中華ファストフード店「聘珍茶寮 SARIO」と1階に併設の売店、カフェは営業を継続するようです。

聘珍楼ホームページ

天長門の向かいにあるのが「横浜大世界」。ここは「遊ぶ・買う・食べる・癒される」のすべてが揃った横浜中華街最大級の総合エンターテインメント施設です。施設概要は以下の通りです。

1F:約3,000点ものお土産が揃っている「横浜大世界マーケット」
2F:「横浜チョコレートファクトリー&ミュージアム」
3F:「フィッシュマッサージ」「足裏健康館」
4~8F:「アートリックミュージアム」

観光名所として多くの人で賑わっています。

雰囲気漂う中華街の脇道

メイン通りからはずれた脇道にも多くのお店がひしめき合っています。

中華料理店以外にも雑貨店もよく見かけます。

中華街では、中華料理店以外で、甘栗の売店、肉まんの売店、占いの館、乾物屋を非常に良く見かけます。特に甘栗の売店はあちこちに乱立しています。

中華版ファーストフード店も多く、その時々の流行りで、色々なものが売店で販売されています。最近では、小籠包を大きな鉄鍋で焼く「焼き小籠包」、大きさが顔ほどもある台湾唐揚げ「大鶏排(だーじーぱい)」が人気のようで、学生たちが食べている姿をよく見かけます。

平日でも、多くの人で賑わっている横浜中華街でした。

元町・中華街周辺の家賃相場

元町・中華街周辺の家賃相場に関しては以下を参考にしてください。

(2022年4月18日現在)

タイプ 元町・中華街周辺
ワンルーム 9.05万円
1K 8.58万円
1LDK 15.08万円

※出典:LIFULL HOME’S

まとめ

今回は、石川町(元町・中華街)駅から、中華街を散策してみました。

グルメタウンの印象が多い中華街ですが、横浜開港からの歴史や牌楼や中国寺院などを調べていくうちに、単なるグルメタウンではなく、歴史ある重みのある街という印象に変わりました。

また、中華料理店、甘栗の売店、肉まんの売店、占いの館、乾物屋、流行りのファーストフード店から総合エンターテイメント施設まで、1日ではとても回り切れない街であり、何度も訪れたい街でした。

皆様も、たまには訪れてみてはいかがでしょうか。