池袋は、新宿、渋谷と並ぶ3大副都心のひとつ。
繁華街として連日にぎわい、立教大学などの大学があることから学生街としての側面も見せる全国的にも有名な豊島区の大きな街です。
現在、池袋のさらなる再開発が盛んになっています。
かつてから栄えていた池袋ですが、この再開発でどのように変わっていくのでしょうか。
ここでは池袋の再開発についてご紹介します。
池袋ってどんな街?
池袋は昭和初期までは、それほど栄えた街ではありませんでした。
現在の山手線である、私鉄の日本鉄道が1885年に赤羽駅~品川駅の路線を開業させた当時、まだ池袋駅はありませんでした。
池袋は繁華街というよりも、東京学芸大学の母体のひとつである「豊島師範」や立教大学などの学校が置かれる、文教地区とされていました。
池袋がにぎわい始めるようになったのは、1933年の菊屋デパート(のちの西武百貨店)の開店がきっかけです。
そのことから東京市電が池袋に乗り入れるようになり、交通の結節点として街はどんどん栄えました。
戦後になると東武百貨店が本店を池袋で開き、西武百貨店が東京丸物池袋店を買収しパルコにするなど、東京を代表する繁華街へと成長していったのです。
現在では新宿、渋谷と並ぶ3大副都心のひとつで、住みたい街のランキングでも上位に名を連ねる人気エリアになりました。
池袋の再開発
池袋では現在、再開発が盛んにおこなわれています。
いったいどのような開発がおこなわれているのか見てみましょう。
●同敷地内への小中学校併設
豊島区は2016年、池袋第二小学校と文成小学校を統合し創立した池袋本町小学校と、池袋中学校を同じ敷地内に設立しました。
これにより、共用施設の面積を大きくできたり、工事期間や建設費を削減できたりするなどの利点がうまれ、この小中併設は決定されました。
●東池袋1丁目シネマコンプレックス計画
「国内最大級を含む12スクリーン」が設置されたシネマコンプレック事業を進めています。
東池袋の「スポルト池袋」跡地に、高さ90メートル、12のスクリーンを設けた「シネマサンシャイン」を設立します。
2017年中に開業する予定です。
●西武鉄道池袋旧本社ビル建て替え
西武鉄道が2019年に完成を予定しているプロジェクトです。
西武鉄道池袋旧本社ビルを建て替え、延べ床面積5万平方メートルの賃貸オフィスビルを建設します。
オフィスフロアの基準階貸付面積はおよそ2,100平方メートルで、低層部には商業施設、中高層部にオフィスを配する予定です。
●豊島区旧庁舎跡地の開発
豊島区は2016年3月、豊島区旧庁舎跡地を定期借地権で借り受け、そこに新ホールと民間施設を建設、一体的に整備するというプロジェクトを進行しています。
地上30階建てのビルを建設し、オフィスやカンファレンスホール、シネマコンプレックス、飲食店、物販店などを配置する計画です。
また公会堂跡地には全体で8つの「劇場空間」を作り、芸術や文化の拠点にするとしています。
延べ床面積はホール、施設合わせておよそ7万4,000平方メートルにものぼります。
全体の完成は2020年を目標にしています。
池袋はビジネスの拠点として多くの企業が存在していますが、オフィスビルの物件数が少ないという問題がありました。
しかし現在進んでいる再開発によってオフィスビルの数が増え、この問題は解決するものと考えられます。
また劇場などの芸術・娯楽施設や、小中学校の併設に伴う学校の整備などにより、池袋に流入してくる人口の増加が見込まれるため、不動産投資をする際の狙い目のエリアと言えそうです。
不動産投資を検討中の方は「池袋エリア」で物件を探してみるのはいかがでしょうか。