不動産投資の物件と選び方

最新の大学ランキング発表! 不動産投資の狙い目になるか?

 

2016年10月に「志願者の多い大学ランキング(2016)」が発表されました。
学生が集まる街では1人暮らし向けのマンションやアパートの需要が絶えないため、不動産投資家は安定して収入を得やすいというメリットがあります。
ここでは、不動産投資として学生を対象にする場合のポイントにも触れていきます。

1位:近畿大学

2016年の志願者数トップは3年連続で近畿大学でした。
2010年に総合社会学部、2011年に建築学部、2016年には国際学部を新設するなど、大きな改革が進んでいることもあり、多くの受験生から注目を集めています。2020年には、東大阪にタワー校舎を建設する予定です。
学部や校舎新設は、学生が増えたり、その周辺の街が活気づいたりすることにもつながります。
ちなみに東大阪市の人口はおよそ50万人で、そのうち学生はおよそ2万9千人と、市民全体の約6%を占めています。

2位:明治大学

明治大学は2年連続で志願者が増えており、10年前と比較すると約28%も増加しています。 明治大学は神奈川県川崎市にある生田キャンパスと、千代田区神田駿河台にある駿河台キャンパス、杉並区永福にある和泉キャンパス、中野区の中野キャンパスの4つがあります。 このうち、都心部にも近い中野キャンパスが2013年にオープンしたことは学生の数が増えた理由の一つとしてあげられます。

3位:早稲田大学

早稲田大学は9年ぶりに志願者が増加しました。昨年と比べ約5,000人も増えています。これは、これまで志願者が減少していたことで倍率が下がっていたという点や、東京大学が後期日程をなくしたために、早稲田大学へ流れたことが原因と考えられています。

※ 以下、4位:日本大学 5位:法政大学 6位:立命館大学 ……と各地域の中心地にある大学がやはり人気を得ています。

落とし穴に注意

大学キャンパス周辺の物件は、一見好条件に思えますが、実は注意も必要です。立地に恵まれればすぐに入居者が決まり、常に満室になることが期待できますが、大学の近くの物件は学生が移動する1~3月が書き入れ時で、その時期を過ぎるとほとんど出入りがないという状況に陥る可能性もあります。
繁忙期の間にすべて埋まれば問題ありませんが、もし埋まらなかった場合は、空室の状態が長く続く恐れもあるのです。 さらには、郊外にあるキャンパスは、移転したりすると、他の入居者を集めることが困難になることもあります。

近年は、学生時代に都心部に住みたいと考えたり、その後の就職を考え、都心にある大学を選んだりする学生も増えています。

 

今回は、2016年の志願者数の多かった大学と、学生を対象とする不動産投資についてご紹介しました。
学生をターゲットに不動産投資をする場合は、ぜひ参考にしてみてください。特に都市部であるほど、学生より社会人の需要が増します。より好立地に投資したい場合、ターゲットとなる入居者は、学生と社会人の両面から考える必要があるでしょう。

株式会社クレアスライフ 不動産コンサルタント

清水 剛

不動産投資の営業として16年従事し、これまで数百人に上る投資検討者への提案・アドバイスを行う。 現在は営業の第一線から卒業し、企画側として不動産投資の魅力を多くの人に伝えるべく、セミナー講師やメディア出演などに精力的に取り組んでいる。