不動産投資は駅が大事
不動産投資を行う上で、物件に求められる最も重要なポイントは「利便性」です。
なかでも特に重要視されるのが「通勤や通学の際に職場や学校まで通いやすいか」という点です。通いやすいかどうかの判断は「職場や学校の最寄り駅とその沿線」、「乗り換えのしやすさ」、「駅からの徒歩距離」などが基準とされています。
今回は、特に電車の利用者が集中する国内3大ビッグターミナル(新宿・池袋・渋谷)駅について説明します。不動産投資に関心のある方は、知っておくべき基本情報です。
東京の交通は車より電車
東京都内の観光や営業活動などで車を利用されている方もいるでしょう。
ただ、都心部になればなるほど交通手段として、車よりも電車を利用される方が多いようです。
それは、都心部となると車の量の多さから渋滞に巻き込まれたり、駐車場を探すのが面倒だったり、多額な経費がかかったりするからです。
特に都心部はビジネスが中心で、「時間」への価値観が大きいのです。また都内の電車は、JRや私鉄、地下鉄等で郊外まで細部にわたって結ばれています。
行きたい場所の最寄りまで電車で行くことに不便がないという点も電車を利用する方が多い要因といえるでしょう。
3大ビッグターミナルに乗り入れている路線
それでは3大ビッグターミナルについて、その沿線を見ていきましょう。
【新宿駅】
《JR》
山手線・埼京線・湘南新宿ライン・成田エクスプレス・中央線・東海道線
《都営》
新宿線・大江戸線
《その他》
京王線・京王新線・小田急小田原線
【池袋駅】
《JR》
山手線・湘南新宿ライン・埼京線・成田エクスプレス
《東京メトロ》
丸ノ内線・有楽町線・副都心線
《その他》
東武東上線・西武池袋線
【渋谷駅】
《JR》
山手線・埼京線・湘南新宿ライン・成田エクスプレス
《東京メトロ》
銀座線・半蔵門線・副都心線
《その他》
東急東横線・東急田園都市線・京王井の頭線
これら沿線は、3大ビッグターミナルの持つ利便性を最大限利用でき、乗り換えをする上でも路線の数が多く、またターミナル駅周辺には元々オフィスや学校も多いことから、目的地の違う多種多様なニーズをキャッチすることが可能なのです。
1日2000万人が動く山手線
上記のとおり、新宿・池袋・渋谷にはJR山手線が通っています。
山手線は、1日約2000万人の方が利用する都内の大動脈です。沿線には東京駅や品川駅など29の駅がありますが、なかでも、新宿・池袋・渋谷の利用者数は突出して多いのです。
鉄道やバスなどの公共交通機関において、各駅で乗り降りした人の人数を示す「乗降客数」において、新宿・池袋・渋谷の3駅が「世界のトップ3」を占めていると言われています。
乗り換え客数を加えると、3駅の利用者の合計は、年間にすると約30億人にも上ります。
これは世界の人口の半分に相当する数です。まして、この3大ビッグターミナル駅は同じ路線で結ばれ、比較的近くに位置していることから、周辺エリアのニーズは、計り知れない程なのです。
不動産投資の立地の重要性
冒頭のとおり、人が部屋を借りる際、最も重要とするのは立地(利便性)です。
立地が良い物件であれば、長きにわたり一定以上の入居率を保つことも難しくありません。新宿・池袋・渋谷の3大ビッグターミナル駅に絡む路線は、借り手だけでなく、セカンドハウスなどの購入者も多く、値下がりしにくい傾向にあります。さらには、大規模な再開発等による恩恵も受けやすいのです。
不動産投資の物件選びには、東京都心の「3大ビッグターミナル駅」というキーワードを踏まえて検討してみるのも良いかもしれませんね。