不動産投資のポイント

全く違うマンションとアパートの不動産投資!7つの違いと選び方とは

不動産投資を行う際に、マンション経営にするかアパート経営にするか悩む方は非常に多いです。
もちろん投資ですので、それぞれ良し悪しがありますが、これら2つの投資は全く違うもので、その目的も変わってきます。

そこで今回は、マンション経営とアパート経営の特徴や違いについてご紹介していきます。

目次

0.動画で解説【マンション経営とアパート経営の違い】
1.マンション経営の特徴
2.アパート経営の特徴
3.マンション経営とアパート経営の違い
4.マンション経営とアパート経営の選び方
5.まとめ

0.動画で解説【マンション経営とアパート経営の違い】

まずは、不動産投資と株式投資の違いについて動画で解説しましたので、ご確認ください。
動画の内容をまとめて補足したものは、次の章からご紹介していきます。

1.マンション経営の特徴

マンション経営、いわゆるワンルームマンション投資は、1室単位で投資していけることが、最も大きな特徴です。
金額や立地条件に応じて投資先を分けることができ、今の状況と投資に求める内容によって物件を自由に選んでいくことができます。
また、マンションは鉄筋コンクリート(RC)や鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)などで建造されており、耐久性が高いことも特徴です。

2.アパート経営の特徴

アパート経営は、1棟単位で投資していくことが、最も大きな特徴です。
基本的には、元々持っている土地を有効活用するためにマンション投資を始める方が多く、複数の部屋をまとめて運用する形になります。

そのため、1部屋空室ができたとしても、他の部屋から家賃収入があるため、無収入になる期間が生じにくいです。
ただ、アパートは木造やプレハブ、軽量鉄骨造で建造されており、耐久性に不安があります。

3.マンション経営とアパート経営の違い

ここからは、マンション経営とアパート経営の違いを細かくご紹介していきます。
主な違いは次の7つになります。

違い1.所有する範囲
違い2.部屋数
違い3.快適性
違い4.安全性
違い5.空室リスク
違い6.減価償却
違い7.コスト

違い1.所有する範囲

マンション経営の場合、ワンルームマンションへの投資がメインになるかと思いますので、所有するものは投資した1室のみとなります。
一方アパート経営の場合、共有部分を含むマンション全体と、その土地を保有することになります。
マンション経営では管理できる部分が少なく済む分、アパート経営のように共有部分や外観をきれいにするといった行為はなかなか難しいです。

違い2.部屋数

マンション経営では、1室単位で保有していくのに対し、アパート経営では1棟単位で保有することになります。
同じく10室(部屋)持っていた場合、マンション経営では1室単位で売る・売らないを判断できるのに対し、アパート経営ではそういった判断は難しいです。

違い3.快適性

マンションとアパートでは造りが違うため、居住者の快適性(過ごしやすさ)はマンションの方が高い傾向にあります。
居住者のトラブルになりやすい騒音問題も、マンションの方が遮音性が高いため生じにくいです。

違い4.安全性

居住者の快適性と同様に、防犯面など安全性に関してもマンション経営の方が高い傾向にあります。 ただ、その分家賃を高く設定する必要は出てきます。

違い5.空室リスク

マンション経営では、1室単位で家賃の引き下げや設備の充実、売却など様々な選択肢がありますが、アパート経営の場合1棟単位になりやすく、空室リスクに対する対策の自由度は低い傾向にあります。
入居希望者が多い場合、保有している部屋数に対して入居率は高いものを維持できますが、希望者が減ってしまうと全ての部屋の空室リスクが高まってしまうという危険があります。
逆に、マンション経営では1室づつ1室ずつ調整できる分、全ての物件に常に目を光らせていく必要があります。

違い6.減価償却

アパート経営の減価償却スピードはマンション経営の倍くらいあるため、最初のうちは高い節税効果を発揮します。
しかし、節税効果を維持できる期間も短くなってしまうため、長期間保有する場合は大変になってしまいます。
特に、アパートを引き継いだ人への負担は大きくなりがちで、周辺環境の変化による競争力の低下により、貸したくても貸せず、売りたくても売れないという状況に陥ってしまい、固定資産税だけ発生するというケースも少なくありません。

違い7.コスト

マンションはアパートと比べると保有物権に対する維持管理コストは高くなってしまいます。
ただ、アパートはマンションと比べると造りが甘いため、細かな維持管理コストが頻繁に発生する可能性があり、対応に追われる時間などを考えると、一概にマンションの方が維持管理コストが安いとは言えません。

4.マンション経営とアパート経営の選び方

初めて不動産投資を行う場合は、ワンルームマンション投資と呼ばれるマンション経営をおすすめしています。
維持管理が楽で副業に向いており、都心のワンルームマンションであれば、空室リスクも低く抑えることができるというのが、主な理由になります。
もちろん、すでにアパート経営をするための土地を持っており、副業としてではなく本格的にアパート経営に乗り出すのであれば、話は変わってきますが、副業として不動産投資を検討されるのであれば、まずはワンルームマンションへの投資がおすすめです。

5.まとめ

不動産投資をこれから始めていく場合、マンション経営にしていくのかアパート経営にするのかは非常に難しい問題かと思います。
私たちは副業として始めるのであれば、都心のワンルームマンション(それも新築)から始めることをおすすめしていますが、副業ではなく本業として始めていくのであればアパート経営に踏み切っていくことも選択肢の一つと言えます。

,

株式会社クレアスライフ 不動産コンサルタント

清水 剛

不動産投資の営業として16年従事し、これまで数百人に上る投資検討者への提案・アドバイスを行う。 現在は営業の第一線から卒業し、企画側として不動産投資の魅力を多くの人に伝えるべく、セミナー講師やメディア出演などに精力的に取り組んでいる。