夫を亡くし、50歳を前にして3人の子どもたちと途方に暮れたシングルマザーが、なぜ不動産投資を選んだと思いますか。今回はシングルマザーになった「わたし」が不動産投資を選んだ理由についておはなしをします。
不動産投資を選んだ理由
突然のことでしたが50歳になる前に夫をがんで亡くしました。まだ、3人の子ども達は未成年でこれから教育費がかかるという年齢でした。生命保険会社から死亡保険金を受け取ったのですが、そのお金はどうしたらいいのかわからずにいました。夫が遺してくれた大切なお金を普通預金に預けたままにしていたら、生活のために切り崩していつの間にか底をついてしまうのではないかという不安が募りました。悲しむ暇もなくシステムエンジニアという会社員としての多忙な日々を過ごしながら、一方、資産として何か形に残せる方法はないかと考えていました。価格の変動に影響されずに、紙切れにもならない資産は何か。そこで答えに行きついたのが『不動産』でした。大切な死亡保険金を目減りさせることなく長期的に安定した資産形成ができる方法は不動産投資しかないと思いました。
不動産を購入して賃貸すれば、借り主(入居者)から毎月家賃が入ってきます。その収入は、長期的に安定した収入を得ることが可能です。もし、わたしが体調不良になり働けなくなったとしても不動産が代わりに働いてくれるのです。わたしに万が一のことがあった場合にも遺された子ども達の生活資金として備えることができるのです。
不動産投資と出逢い感じたこと
じつは、わたしたち家族は、住み替えの度に物件を見る機会があり、いずれは資産として不動産を持ちたいなという思いがありました。不動産投資を始めるまでは、手間がかかるのではないかという先入観を勝手に抱いていました。不動産投資は入居者を募集し、入居後の管理(家賃の受け取り、クレーム対応など)を行っていく必要があります。仕事をしていると自ら管理を行うことはできません。
しかし、実際は入居者の募集から入居者の対応など全てについて、管理会社にお任せすることができ、おかげで本業の仕事に専念することができましたし、何よりも子どもたちとの大切な時間を確保できたのです。
不動産投資をはじめるための準備とは
不動産投資をはじめるにあたり、まず今後のライフプランについて考えました。家族が何年後にどんなライフイベントを迎え、その時にいくら必要なのかを時系列で整理します。具体的には、3人の子ども達の教育費はそれぞれ何年後にいくらかかるのか、退職後の生活資金はいくら必要なのか長期的な視点を持ってシミュレーションしました。不動産収入は、ライフプランを考えるうえで不足しがちな収入面の下支えとなるのだと、シミュレーションをしてわかりました。
不動産投資をはじめるにあたり準備したことは、パートナー選びです。不動産投資の成功の秘訣は信頼できるパートナー選びといっても過言ではありません。自分にとって信頼できる不動産会社の担当者を見つけることです。入居者がつきやすい立地の良い物件を紹介してくれる、リスクに備えた収支計画を提案してくれる、いつでも相談にのってくれ適切なアドバイスをしてくれる担当者です。不動産会社がしっかり管理してくれるからこそ、大切な資産である物件の管理を任せることができて、仕事にも専念することができたのです。お蔭様で信頼できるパートナーに出逢うこともでき、子ども達も育てあげることができました。
こうして、大切な伴侶を亡くして悲しみに暮れていたときに経済的な下支えをしてくれたのが不動産投資です。これが会社員と不動産投資の二足の草鞋を履くことになったきっかけです。現在は会社員を引退し、不動産投資に注力、つい先日、新居に引っ越ししました。