せっかく良い物件に出逢ってもローン選びで失敗しては元も子もありません。
「知っておきたい不動産投資にかかわるローンとは?~資産形成の一歩は、ローンのしくみとメリットを知ること~」では、不動産投資を始めるにあたって必要な投資ローンの概要についてお話をしました。
今回は、ローン選びについて詳しくお伝えしたいと思います。
不動産投資に合ったローン選びとは
不動産投資用の物件を購入する場合は、「住宅ローン」ではなく「不動産投資ローン」や「アパートローン」などの不動産投資の専用ローンを利用します。
賃貸することを目的としてマンションなどの物件を購入することに利用するローンですので、そもそも目的が「住宅ローン」とは異なります。
不動産投資は事業と言えますから、ローンを申し込む金融機関はあなたの大切な取引先になります。
投資用ローンは多くの金融機関で取り扱っていますが、中期・長期的な関係も考慮して、長くお付き合いができる金融機関を選びましょう。
安心な不動産投資プランに検討したい投資ローン3選
(1)介護保障保険付ローン
介護は高齢者というイメージが強いかもしれません。
実際には「脳血管疾患」や「骨折・転倒」による病気やケガなどが原因で「介護」が必要になることも考えられます。
金融機関が定める所定の状態になった場合、介護保険金(ローン残高)が支払われるローンです。
もしも、介護が必要な状態になった時にはも以降のローンの返済は不要になり、家賃収入を生活費に充てることができます。
(2)もしもの時の手厚い保障付ローン
「死亡・高度障害」と「疾病保障」が基本セットになったローンです。「死亡・高度障害」に該当した場合には、住宅ローン残高が保険金として支払われます。
病気の中でも一番不安が大きいのが「ガン」ではないでしょうか。特に女性は「乳ガン・子宮ガン・卵巣ガン」などの女性特有のガンが不安という人は少なくありません。ガンと診断された場合に住宅ローン残高がガン一時金としてが支払われる保障付きローンです。
(3)リスク度に合わせて選べるあんしん保障
リスク度に合わせて選べる保障もあります。病気やケガなどで入院した場合や、「脳卒中・急性心筋梗塞」を発病し所定の状態が継続した場合に毎月のローンの返済相当額を保障するローンです。
勤務先の倒産や会社事由による解雇などで失業1カ月を超えて再就職できなかった場合、一定期間ローン返済相当額を保障してくれます。
●健康に不安のある場合でも投資に専念できる団信
マイホームを購入する際に借り入れる住宅ローンでは、契約者に万が一のことがあった場合に残された家族にローンを残さないですむ団体信用生命保険に加入している人は多いでしょう。
不動産投資ローンでも団体信用生命保険に加入することができます。
ただし、団体信用生命保険の加入を融資条件としている金融機関もあり、健康状態によって加入することができず借り入れを断念せざるを得ないこともあります。
健康状態に不安がある人でも加入できる可能性がある団体信用生命保険があると安心ですね。
従来の団体信用生命保険よりも血圧、肝機能、血糖値等の審査基準を緩めた団体信用生命保険もあります。
健康に不安があっても団体信用生命保険に加入できれば安心して投資に専念できますね。
投資用ローンを借りるメリット・デメリット
不動産投資ローンは、基本的に入居者からの家賃収入の一部を返済に充てることができます。
と言っても、きちんと支払いが続けていけるのか不安がないということはないでしょう。
まずは、メリット・デメリットについて整理整頓してみましょう。
メリット
手元の資金が貯まるまで待たずにすぐに物件を手に入れられることです。
そして、ローンに団体信用生命保険を付帯しておくことで、万が一の場合でもローンは残らないことです。
遺族がいれば不動産物件を引き継ぐことができます。つまり、生命保険の代わりになると考えられます。
デメリット
空室になると家賃収入が途絶えてしまいますので、毎月の返済額は自分の持ち出しになります。
このような事態にならないためにも物件選びは慎重にしたいものです。
立地の良い場所に物件を持つことは不動産投資においては大切なポイントです。「デメリット」は物件選び次第で解決できるでしょう。
不安を一つずつ解決していくことでだいぶデメリットを解消することができますね。
不動産投資ローンを選ぶ際には、疾病などの保障付きローンを検討するのもひとつです。後悔しない不動産投資ローンを選んで、安心してあなたの不動産投資プランにあった素敵な物件を探してください。