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2016年、世界都市ランキングで東京がパリを抜いて第3位へ!

近年の訪日観光客の急激な増加や2020年東京オリンピック開催への期待など、今「東京」は国際的にも最も注目されている都市の一つです。
そして、ビジネスの拠点や文化、流行の発信地として、来るべき時代に向けてさらなる発展を遂げようとしています。 それでは、東京は世界の主要都市のなかでどのような位置付けにあるのでしょうか、世界と比較して秀でているところ、逆に弱点はどんなところにあるのでしょうか。それがわかる指標があります。「世界の都市総合力ランキング」(Global Power City Index, GPCI)です。
今回はこのランキング結果を見ながら、東京の都市力に迫っていきます。

「世界の都市総合力ランキング」(Global Power City Index, GPCI)

都市や街づくりの調査研究を行っている一般財団法人、森記念財団のシンクタンクである都市戦略研究所が毎年発表している「世界の都市総合力ランキング」というものがあります。
世界42都市を対象に、経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野70指標を点数化して総合評価からランキングにしたものです。より魅力的でクリエイティブな人材や企業を惹きつける磁力が都市には備わっているべきという観点のもと、細かな指標に基づいて評価されています。東京は2016年のランキングでパリを抜いて第3位に躍り出ました。
なお1位はロンドン、2位はニューヨークでした。東京は4位止まりだったこれまでの結果から躍進した形になり、改めて東京の魅力が知れ渡ることになりました。では今回、東京はどのような点が評価されたのでしょうか。

東京の都市力評価

6分野のなかで東京が1位だったのが「経済」、2位だったのが「研究・開発」でした。
この2つは昨年と同順位で、経済は法人税率の引き下げが高ポイントとなりました。「研究・開発」は日本の知的ビジネスの底力を示した形で確固とした地位を築きつつあります。
さらに注目すべき点は前回15位だった「居住」の分野が6位へと順位を上げたことです。これは円安が影響して賃貸住宅の平均賃料や物価水準が他の都市と比べて安くなったことが寄与しました。
「環境」は12位、「交通・アクセス」は11位と、今はまだ弱点ですが、逆を言えば、これから伸びる余地でもあるといえます。「交通・アクセス」分野では、国際線旅客数の増加や都心から空港までの所要時間が短縮されたことなどが評価されています。

東京のこれから

東京オリンピックは2020年と間近に迫っています。
インフラ整備は今後も進められていき、人やモノの動きが一層盛んになることが見込まれるでしょう。まさに今、東京が躍動ある国際都市へと変貌する途上にあると言えるのではないでしょうか。
そのためには国際的な競争力のさらなる強化も求められます。国を挙げての取り組みが期待されます。今回のランキングで日本の都市では大阪市が22位、福岡市が36位と、やはり東京が突出していることが浮き彫りになりました。首都圏と中京圏を結ぶリニア中央新幹線の開業も2027年を目指していて、東京のさらなる発展はまだまだ期待できそうです。
ロンドンも2012年のオリンピックを経て、ニューヨークを抜き1位になりました。東京の順位もオリンピック以降変動するかもしれません。

 

今回のランキングで「住居」分野が躍進したこともあり、東京は住まいという点でも評価されています。
人が集まりビジネス分野やカルチャーにおいても人を惹きつけて止まない東京。
「住居」分野は更なるランクアップも期待され、成長が見込まれることが予想されます。そうした需要を取り込める不動産投資は、今注目すべき投資と言えるのではないでしょうか。今のうちに魅力的な物件を所有しておけば数年後に地価や家賃の上昇で想定以上の収益を得られることも期待できるかもしれません。
また、所有の不動産を売却する際は、世界中の人が買い手になることもあり得ます。今の時期は、次世代への東京の成長と共に不動産投資によって個人の資産も成長させるチャンスと言えそうです。

株式会社クレアスライフ 不動産コンサルタント

清水 剛

不動産投資の営業として16年従事し、これまで数百人に上る投資検討者への提案・アドバイスを行う。 現在は営業の第一線から卒業し、企画側として不動産投資の魅力を多くの人に伝えるべく、セミナー講師やメディア出演などに精力的に取り組んでいる。