【目次】
―日本ではどのくらい地震が起こっているのか?
―新耐震基準と旧耐震基準
日本ではどのくらい地震が起こっているのか?
ご承知の通り、日本は世界有数の地震多発国です。
環太平洋の各エリアは地震が多いとされていますが、その上日本はいくつかの大きなプレートの集積地点という事もあって太古の昔から地震による大きな災害に見舞われてきました。
では、近年日本ではどのくらい地震が起こっているのでしょうか。
上図は2007年以降の日本全国における地震の発生数を震度別に示したものです。
東日本大震災のあった2011年は、大地震が起こる前の予兆的な地震、本震、そして余震が続きましたので、飛びぬけて多くなっています。
この13年間で震度7以上が4回、震度6以上が32回、震度5以上は202回ありました。
新耐震基準と旧耐震基準
かつての日本ではほとんどの住宅が木造建築で、商業施設やビルなどではRC造りの建物もありましたが、日本各地にRCの建物、そして高層建築物がふえたのは高度成長期以後の事でした。
よく知られているように、日本の建築基準法における耐震基準は1981年に大きく変わりました。
新耐震基準以降は、震度5程度では軽微な損傷レベルで、震度7にも倒壊せずに堪えうる建物を建てることが義務付けられました。
そのため東日本大震災発生時、最も震源に近かった宮城県においても、新耐震基準のマンションでは軽微な損傷はあったものの、大きな破損はほとんどありませんでした。
耐震基準が1981年以降強化され、それ以降も大きな地震が起こるたびに、少しずづつその内容も強化されています。
現在の日本の耐震基準は、震度7を超える地震が起こっても、倒壊は考えられないというレベルになっているようです。