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【2023年6月】超高層マンションの今後を考察

2023年は大幅増加!東京23区の超高層マンション

不動産経済研究所より、「全国超高層マンション市場動向」が発表され、全国で建設・計画されている超高層マンション(20階建て以上)が約11.4万戸に達することが判明しました。

図表1:超高層マンションの完成(予定)年次別計画棟数・戸数<東京23区>

(株式会社不動産経済研究所「全国超高層マンション市場動向」より作成。以下同様。)

首都圏は168棟・8万4,671戸で、全国に占めるシェアは74.1%、そのうち東京23区内は113棟・ 6万166戸で、全体の52.7%を占めています。
2022年は、コロナ禍による工期遅延などの影響を受け、2,511 戸に落ち込ましたが、2023年は2022年からずれ込んだ物件などがあるため7,430戸と急増すると見られています。

東京23区超高層マンション計画数の46%を占める都心3区

図表2:超高層マンション 地域別計画棟数・戸数(2023年以降完成予定)

上のグラフは、2023年3月時点で計画されている超高層マンションの地域別の計画戸数です。
港区が最も多く1万5,219戸、次いで中央区が1万1,667戸でこの2区で東京23区全体の計画数のうち44.7%を占めています。今後、都心部での供給が増えていくようです。
このような流れでますます、主に投資用のコンパクトなマンションは希少価値が高まるものと思われます、

図表3:超高層マンション 地域別計画棟数・戸数(2023年以降完成予定)

(東京都「東京都住宅着工統計」より作成。)

先ほど、港区や中央区などの都心での超高層マンション供給が今後最も多く計画されていると述べましたが、これまではどうだったのでしょうか?

図3は、住宅着工戸数総計の都心3区(中央区、港区、千代田区)が東京23区に占める割合を示したものです。
年によってバラツキはありますが、住宅戸数全体で見ると、都心3区での供給は減少傾向にありました。
都心部での大量供給は、今後東京23区での不動産市況に大きなインパクトを与えるものと見られます。