ニュース

【2020年3月】築年数別で見る2019年の首都圏中古マンション成約状況

2019年の首都圏中古マンション、成約㎡単価は53.45万円で7年連続

図表1:首都圏中古マンション成約状況

 

東日本レインズによると、2019年の首都圏中古マンション成約件数は前年比2.4%増の38,109件、成約物件の㎡単価は、首都圏平均で53.45万円(前年比3.6%上昇)と、7年連続上昇となりました。

(公益財団法人東日本不動産流通機構資料より作成。以下同じ。)

ストックが多い築古物件だが、購入ニーズは根強い?

図表2:首都圏中古マンション築年帯別構成比率(%)

図表2は、各年の成約物件を築年数別の構成比率で算出した結果です。
築31年以上の物件の割合増加が見て取れます。中古マンションを安く買って全面的にリノベーションをする方法も住宅購入の主要な選択肢のひとつになりつつあります。
また、細かく見ていけば、2011年からその割合が増加しているのが分かります。1981年より「新耐震」となったため、それ以降の物件は耐震という一定の安心感を得た上で購入する人が多いのがうかがえます。
とはいえ、全体のストック数で言えば築古物件が増えていく一方なので、比率が多くなるのは当然の結果とも言えます。

動きがいいのは築20年以下の物件

市場の動きを見る上での指標のひとつとなる「対新規登録成約率」(新規登録物件に対する成約件数の割合)はどうでしょうか。
図表3を見ると、一番高いのが築6~10年の物件であることが分かります。

図表3:2019年首都圏中古マンション成約状況

築10年以内で設備もそれほど古くないが、価格が新築相場の83%程なのでお買い得と考える人が多いのかもしれません。
特筆すべきは、築20年超の物件です。成約率は20%を切ります。中古マンションは築20年以下で需要の高さ示しています。