千代田区の地価は依然突出するも、変動率は鈍化
今回は東京23区の地価公示について詳しく見ていきたいと思います。
図表1:東京23区別 住宅地価格と変動率
最も高いのは千代田区で、㎡当たりが268万円と23区平均の4倍以上になっています。
次に変動率ですが、価格でトップだった千代田区が2.9%と最下位になっており、地価上昇の天井感が感じられます。
東京23区の地価推移は都心を中心に城南から時計回りにトレンドが推移?
東京23区で最も地価の高い千代田区とその他の区における1975年からの地価公示の推移は、どのような関係があるのか見ていきたいと思います。
図表2:東京23区別 千代田区との地価公示推移相関係数比較
図表3:東京23区別 千代田区との地価公示推移時差相関係数比較(千代田区先行)
先ほどと同じように都心→城南→城西→城北・城東と、都心を中心に城南から時計回りで、千代田区の地価のトレンドが影響している様子がうかがえます。
2019年は、荒川区や台東区、北区で地価の上昇が見られましたが、来年以降は、足立区や葛飾区、江戸川区などで大きく地価が上昇するかもしれませんね。
今回は一例として千代田区を中心に分析しましたが、いずれにせよエリアごとに特徴的な動きが見られると考えられそうです。