首都圏一極集中が進む
先月、総務省より「平成31年住民基本台帳人口・世帯数、平成30年人口動態」が発表されました。図表1は、平成30年の1年間に人口が増減した割合が上位の6都府県をまとめた表です。自然増減とは出生数から死亡数を差し引いた値で、社会増減は転入数から転出数を差し引いた値を指します。
図表1:都道府県別 平成30年の人口増減率
(総務省『住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査』より作成)
自然増減を見てみると、沖縄県を除き全ての都道府県においてマイナスの増減率を示していることから、少子高齢化の影響が顕著にみられます。
社会増減においては東京都を中心として首都圏エリアへの人口流入が目立ちます。その結果一都三県,特に東京都では総合増減において全て正の値を示しています。
東京都の求心力の高さによる首都圏への人口一極集中が伺えます。
また、人口の増加率以上に世帯数が増加していることから、単独世帯が増えていると考えられ、賃貸需要の拡大が望めるのではないでしょうか。
著しい東京都の人口増加は今後どうなる…?
図表2:東京都の転入超過数と日経平均株価の推移
(総務省『住民基本台帳人口移動報告』より作成)
図表3:東京都の将来人口予測の変化
(国立社会保障・人口問題研究所『日本の地域別将来推計人口』より作成)