不動産投資の物件と選び方

「伝統」と「進化」が不動産の価値を決める! ~木場エリア~

東京都江東区に位置する木場エリアは、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の舞台になるなど、下町情緒に溢れた穏やかで活気に満ちた街並みです。
一方で、東京駅からわずか4kmほどに位置し、東京メトロ東西線や首都高速9号深川線も通っているため、都心へのアクセスは軽快です。今回は、そのような木場エリアの歴史や住環境・将来性などについてまとめてみました。

東京都江東区

江東区は、さまざまな中枢機関が集まる都心3区(千代田区・中央区・港区)のすぐ東側に隣接しており、自然や歴史を多く残すかたわら、進化も見られる地域です。
近年開発が著しい豊洲や、有明、青梅などの通称「お台場」と呼ばれる場所のほとんどはこの江東区にあります。オフィスや学校だけでなく、文化施設や商業施設も充実しており、その暮らしやすい環境から、昼間人口増加率は東京23区内第2位、人口増加数は都内屈指の第1位となっています。
東京都の予測によると、平成22年から平成47年までの25年間で最も人口が増加するのは江東区と見込まれています。不動産においても、江東区の地価総平均(公示地価と基準地価の平均値)は前年比で+1.69%、2012年以降上昇を続けています。

木場エリアの歴史

木場には、江戸時代から続く歴史があります。
江戸に幕府が開かれることに伴って、江戸の町では建設ラッシュが起こりました。当時、建築に必要な材木を管理する材木商は、日本橋に店を構えることが多かったのですが、大火事の際に延焼の原因になるという理由から、幕府指導の下、このエリアに材木置き場を移しました。その後、このエリアは「木場」と呼ばれるようになったと言われています。

木場エリアの住環境

木場エリアは、江東区のなかでも中心部に位置しています。
東側は区役所を擁する「東陽町」、北側は清澄庭園や近年コーヒーの街としても有名な「清澄白河」、西側は富岡八幡宮や深川不動などの仏閣や商店街が栄える「門前仲町」、2020年の東京オリンピックの舞台にもなる「お台場」、南側は近年再開発が著しい「豊洲」と、まさに江東区を代表する地点に囲まれたエリアです。
木場の駅前には、イトーヨーカドーをはじめとする各種ショップや飲食店、映画館が入った商業施設「深川ギャザリア」があり、生活に必要なものは、ほとんどそこで揃えることができ、休日のお出かけ先としても多くの人に利用されています。
オフィス棟には、りそな銀行が本部を構えるなど、ビジネス拠点でもあります。また、敷地内から東京スカイツリーを一望できる木場公園や、季節に応じた花々を楽しめる汐浜運河など、散歩やジョギングコースとしても最適で、治安も良いため、ファミリー層にも暮らしやすいエリアだと言えるでしょう。

木場エリアの将来性

近年、江戸時代から経済・文化の中心地としての役割を担ってきた日本橋が、国内企業に留まらず外資系のビジネスパーソンからも注目を集めています。
東京駅周辺もオフィスビルが続々と建てられており、ビジネス街としての色合いはさらに濃くなっている状況です。 こうしたビジネス街に通う人たちのベッドタウンとして、交通アクセスや治安の良い木場エリアは注目され始めているのです。木場駅は、都心を横断する東京メトロ東西線の沿線で、日本橋まで6分、大手町まで7分でダイレクトにアクセスができ、一度乗り換えるだけで、銀座や汐留、六本木、新宿なども20分以内でアクセスできます。
また羽田空港へも39分と、都心で活躍するビジネスパーソンにとっては申し分ない利便性なのです。今後、東京オリンピックを契機に発展が期待される東京駅周辺や日本橋、臨海地域などと合わせて、この木場エリアも期待が窺えます。
実際に木場駅では、駅の飽和や今後の人口増を見据え、総工費200億円、2021年完成を目指し駅の改良工事を進めています。

 

このように、木場エリアは、これまではもちろんのこと、これからも期待されるポテンシャルが豊富なエリアです。
一人暮らしで住み始め、結婚後も家族と暮らしやすい、都心でも希少な「長く住めるエリア」でもあります。多忙なビジネスパーソンにとってもオアシス的な場所になるため、今後、不動産購入を検討されている方は、選択肢の1つに入れても良いかもしれません。

株式会社クレアスライフ 不動産コンサルタント

清水 剛

不動産投資の営業として16年従事し、これまで数百人に上る投資検討者への提案・アドバイスを行う。 現在は営業の第一線から卒業し、企画側として不動産投資の魅力を多くの人に伝えるべく、セミナー講師やメディア出演などに精力的に取り組んでいる。