「投資用のマンションに子供が住んでもいいのか?」と疑問に思われる方は少なくありません。
特に初めて不動産投資に取り組む場合は、最悪自分や家族が住めるのであれば、最低限のリスクヘッジになると考える方が多いようです。
そこで今回は、投資用マンションに自分や子どもが住めるかどうかや投資用物件を購入する際の注意点などをご紹介していきます。
目次
0.動画で解説【子供が大きくなったら、物件を使わせてあげられますか?】
1.子どもに物件を住ませることはできる
2.使いたいときにすぐに使えるわけではない
3.投資用マンションを購入する際に気を付けること
4.投資用マンションに住む際に気を付けること
ローンが残っていた場合の支払い
住宅ローンの借り換えは難しい
5.まとめ
0.動画で解説【子供が大きくなったら、物件を使わせてあげられますか?】
まずは、動画で解説しておりますので、ご確認ください。
動画の内容をまとめて補足したものは、次の章からご紹介していきます。
1.子どもに物件を住ませることはできる
結論から言えば、投資用マンションに自分が住む事や自分の子どもを住ませることができます。
例えば、投下した資金を回収した後、老後に投資用マンションで暮らすという選択や子供の進学や独立の際に住ませることもできます。
逆に、単身女性がコンパクトマンションを購入し、結婚後に手放すのではなく、賃貸運用するというケースもあります。
投資用マンションもそうでないマンションも、住む立場からすると設備や間取りに変わりはないので、特に不自由なく暮らすことが可能です。
2.使いたいときにすぐに使えるわけではない
自分の投資用マンションに住むことはできますが、好きなタイミングで住めるとは限りません。
自分のマンションであっても、既に入居している人を好き勝手に追い出すことはできないため、空室でない場合は注意が必要です。
なお、立ち退き料を支払って入居者に納得してもらったうえで退去させることは可能ですが、この場合は立ち退き料分のコストがかかってしまいます。
現実的には、マンションに空室が出たタイミングでその物件に移り住むのが、最もトラブルがなくスムーズな方法です。
「自分の物件だとしても、好きなタイミングで住めるとは限らない」という点は覚えておきましょう。
3.投資用マンションを購入する際に気を付けること
投資用マンションを購入する際に気を付けてほしいのは、自分の好みを投資用マンションに反映させすぎないことです。
もちろん、「部屋がきれい」「駅から近い」「コンビニがある」など、自分が住みたくなるようなマンションを選ぶことはとても大切です
しかし、自分の主観や好みを反映させすぎてしまうと、万人受けせずなかなか選ばれない可能性が出てきます。
例えば「このマンションは駅から少し遠いけれど、その分静かに暮らせる」と考えてマンションを購入すると、駅から近い物件を好む入居者候補からは敬遠されてしまいます。
また、「自分はあまり日当たりを気にしない。むしろ夏は日当たりがない方が涼しいし西日も気にならない」などと考えて日当たりの良くない物件を選ぶと、日当たりの良好な物件を探している入居者候補を逃してしまう可能性が高まります。
投資用マンションの選択は、不動産投資の成否に直結します。
自分が居住するかどうかはさて置き、まずは「利益が出そうな物件」を選ぶようにしてください。
そのうえで「入居者がいない場合は住むことを検討する」程度の意識でいた方が、結果的には投資の成功につながりやすくなるかもしれません。
4.投資用マンションに住む際に気を付けること
実際に投資用マンションに住むときに気を付けるべきこととして、ローンのことで2つ考える必要があります。
以下で詳しく説明します。
ローンが残っている場合の支払い
まだローンの支払いが残っている場合、毎月の返済額に注意が必要です。
投資用マンションを購入するときは不動産投資ローンを利用するのが一般的ですが、家賃収入の一部を不動産投資ローンの返済に充てる予定の人が多いのではないでしょうか。
不動産投資ローンは一般的な住宅ローンと比較した場合に、ほんの少しですが金利が高くなります。金利が高くなればその分返済額が大きくなります。
投資用マンションに住むと、物件から家賃収入を得ることができないため、ローン返済のための資金を自分で捻出する必要が出てきます。
最悪の場合、ローンの返済ができなくなって、せっかく手に入れた投資用マンションを手放すことになったり、債務整理をしたりしなければならなくなるケースも考えられます。
住宅ローンの借り換えは難しい
不動産投資ローンから住宅ローンに借り換えをすれば済むと考える人もいるかもしれませんが、こうした借り換えを行っている金融機関は非常に少なく、借り換えは難しいのが実情です。
もし金利が低い別の不動産投資ローンに借り換えることができれば毎月の返済額を抑えることができますが、諸経費がかかるなどのデメリットもあります。借り換え前には必ず入念なシミュレーションを行ってください。
5.まとめ
投資用マンションに自ら居住することはできますが、自分が将来的に入居する前提で購入すると、本来の入居者のニーズから外れて入居者が見つからないなど、さまざまなリスクに見舞われる可能性が高まります。
リスクを回避するために、本記事にある注意点を念頭に置き、将来的に入居するかしないかを慎重に判断するようにしましょう。