この記事をご覧の方の中には、不動産投資を始めてみたいと考えている方もいることでしょう。
そうした方がよく迷われるのが、実際に始める「タイミング」です。あとから「あの時投資しておけば…」や「もう少し早く始めておけば…」と言っても、それはできません。
「いつから始めたらいいのか…」や「もう少し余裕ができてからでないと…」と漠然としたまま、先送りになってしまっている人が多いようです。今回は、不動産投資を実際に始める指標として、「3つのタイミング」について紹介します。
不動産のお得な時期
不動産投資の目的は安定した家賃収入です。そして、同じ家賃を得るのであれば、購入する価格はお得であるに越した事はありません。
不動産市場にも全体的に価格が過熱して高い時期と冷え込んで安くなる時期があります。同じような物件でも時期によってお得感が変わるのです。
一方で家賃の額は大きく変動しにくいため、同じような物件でも購入する時期によって利回りも異なります。 つまり、不動産は「周囲が良いと思っている時期」より「周囲がまだ心配で動きにくい時期」の方が始めるに適したタイミングと言えるのかもしれません。特に、購入する物件が既に完成している物件であれば、それを仕込んだ時期、土地の取得費や建築費が決まった時期に注目してみるのも良いでしょう。
購入環境が優遇される時期
不動産を購入する際、大抵の人がローンを利用します。
現在のマイナス金利のように基準となる金利が低い事もそうですが、時期によってはさらに「優遇金利」が設けられている事があります。また、固定資産税や登録免許税などが軽減される「優遇税制」もあります。
優遇金利は金融機関によって内容や要件はさまざまです。そして優遇税制に関しても、頻繁に法改正されるので、いつでも同じ優遇を受けられる訳ではありません。
不動産を購入する際の費用は物件の価格だけではないため、ローンの金利や税金等の購入環境が優遇されている時期は良いタイミングと言えるでしょう。
人生にとっての時期
最後の重要なタイミングは、購入するご自身の年齢やライフスタイルに関する時期です。
不動産投資をしたくても、本業の仕事とのバランスやご家族の都合など個別の事情があり、始めにくい場合があります。一般的に不動産を購入するタイミングとしては、独身時代・子育てが落ち着いた時期・定年前などと考えられがちです。
ただ年齢が高くなるにつれ、不動産投資は、ローンが組みにくくなったり、条件が厳しくなったりするため、選択肢の幅や投資効果が小さくなってしまいます。
なるべく早い段階から始めることも一つのタイミングと言えるでしょう。
以上、不動産投資を始めるための「3つのタイミング」をご紹介しましたが、これはどれか1つだけではなく、できるだけ3つを掛け合わす事で、より投資効果を上げ、リスクをより軽減する事につながります。
しかしながら、この3つが重なるタイミングは誰しもがそう何度もありません。よりいい時期に不動産投資を始めるためには、「その時になってから考える」のではなく、事前に不動産投資に関する確かな知識や情報を入手し、助走しておくことをオススメします。
不動産投資を検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。